OBD検査とバッテリー機能低下の関係
OBD2が搭載されているとバッテリーが上がってしまう事があります。その理由は、OBD2は車体から電源を受け取る電源端子によって、電力を消費するからです。
これは常時電源なので何もしていなくても常に電力は消費されます。
上記理由によりバッテリー機能が低下した「電圧不足」の状態でエンジンを始動せずに検査を行った場合、特定DTCが検出され不適合となる可能性があります。
スキャンツールとバッテリー機能低下の関係
始動系統を診断する場合、スキャンツールの出番はありません。何故ならスターターモーターや バッテリーはECUが監視していないからです。
※最新のアイドリングストップ車は例外で一部ECUが監視しています。
エーミング作業とバッテリー機能低下の関係
補機バッテリーの電圧が不十分だとエーミングの途中で電源を失い、エーミングが完了できなくなるばかりか、ECUにダメージを与えてしまう可能性があります。
ソフトウエア更新においても補機バッテリーの電圧管理が重要となります。
対策としてバッテリーチャージャー等を接続するなど「電源の安定化を図る」事をご提案します。
テレビキャンセラーと特定DTCの関係
OBD検査で報告されている課題
カーナビのテレビを走行中も視聴可能にするため、車速センサーを改造した事で特定DTCが検出される車両があるとの事。
車速センサーはABS等の制御に用いらりることから、改造した場合、特定DTCが記録される可能性があります。
テレビキャンセラーについては、様々な製品が販売されています。高度化する車両においては、特定DTCのみならず、車がまともに走行できないケースや車両のECUが破損して全損になったケースも報告されているようです。また、製品によってはOBD、OBD2に直接とりつける製品もあり、取付依頼があった場合は、そうしたリスクにについてユーザーに事前に説明する必要が指摘されております。
